認定看護師

認定看護師

宮坂 純香

 厚生連滑川病院

看護部、病棟配属

<看護職になって通算>31年目(R3)
<現所属>8年目(R3)

宮坂 純香

認定看護師を目指したきっかけは何ですか?

看護部感染委員会として所属する病棟の感染委員会のメンバーとして委員会に参加し、病棟スタッフへの感染対策への協力と指導に当たっていました。しかし、新しい知見も多く、感染対策も変化していく中で自分自身の知識がないと指導ができない、人を動かすことはできないと思ったこと、また、自分自身の知識を得るために学んでみたいと思いました。また、施設内で感染管理を担う人材が必要ということで看護部長・看護師長にすすめられ目指しました。

実際に認定看護師になってみてよかったことは何ですか?

感染管理認定看護師となり、例えば抗菌薬など看護師として指示として実施していたことが、どんな作用・副作用があるのか、微生物との関連性など幅広く専門的な知識を深めることができました。
また、教育課程で一緒に学んだ同級生や同じ志を目指す県内の認定看護師など全国にまで仲間が広がりました。院内でも他部署の方とのかかわりも多くたくさんの人とのつながりが増えたことです。

認定看護師のやりがいや難しさを教えてください。

感染管理をしていく上で重要なことはすべての職員が必要な感染対策を実施してもらうことです。誰か一人でも実施しないことで感染拡大に至ることもあります。そのためには職種を問わず人に感染対策を伝えていくことはとても大変なことですが、それがやりがいの一つでも言えます。なかなか、すぐに目で見える結果が出ないことも多いですが、感染率の減少や、感染の拡大が最小限に抑えられた時にはホッとして良かったと思えることです。

仕事で大切にしていることはどのようなことですか?

各部署へのラウンドに行き、その場で感染対策担当者が発する言葉には、大きな影響力を持つことがあることを実感しています。そのため、一緒に考えてもらい一緒に感染対策の方法を検討していくように心がけています。また、多職種の方々との連携と共同が必要であり、横断的にかかわっていかなければならないことが多いため、笑顔と明るさを大切にしています。そして前向きな姿勢で対応するよう心がけています。

休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。

まずは自分自身が健康でなければと思っています。そのため、身体を動かすように心がけています。週に1回フラダンスを習っています。仕事帰りで疲れて「今日はお休みしようかな」と思っていてもレッスンに行くと癒しの音楽と体を動かし、また、年齢や職種も違う方々との会話で元気をもらって帰っています。また、海釣りやストレッチやパワーヨガにもはまっています。体を動かして気分をリフレッシュすることが多いです。

これから認定看護師を目指す方へのメッセージをお願いいたします。

どの分野も同じですが認定看護師教育課程を修了した後、自施設へ戻ってからも常に新しい情報を得ること、学びが続きます。しかし、日々の日常生活の中で学ぶことは大変です。でも知識を得ることは喜びにも変わります。
「認定看護師も1日にして成らず」です。日々の学びとその積み重ねが必要です。同じ志を持った仲間と一緒に学ぶことも楽しいと思います。
また、特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程が始まっています。認定看護師はさらにその専門性の高さが認められる「特定認定看護師」へとステップアップしています。ぜひチャレンジしてください。

今後の展望

当院では病院の理念である「安全で安心な医療を提供し、地域住民から信頼されるアットホームな病院」を目指しております。
現在、新型コロナウイルスの蔓延により、病院のみならず診療所・介護・在宅に至るまで感染対策が広く求められるようになってきました。
今後は地域医療の中核として、教育や啓もう活動、また、外部からの相談の受け入れなど自施設の感染対策のみならず地域医療・地域包括ケアに貢献していけたらと思っています。