保健師

保健師

上田 茉海

富山県中部厚生センター

<看護職になって通算>2年目(R3)
<現所属>2年目(R3)

上田 茉海

保健師を目指したきっかけは何ですか?

保健師を目指したきっかけは、大学1年生の時に受けた講義内容に興味を持ったことからでした。その講義の中で、「保健師は鷹の目、魚の目、虫の目といった多角的な視点を持ち広い視野で観察し地域全体の健康を守る看護職である」と学び、地域で働く看護職にとても魅力を感じました。この時点では、漠然と魅力を感じている程度だったのですが、学年が上がるごとに、公衆衛生看護学の実習や疫学分野の学習を経てより保健師という職業への関心が強くなり、保健師を目指しました。

実際に保健師になってみてどうですか?

毎日学びや発見があり充実しています。私が働く中部厚生センターでは、精神や難病、結核、母子等の幅広い分野での支援があります。どの仕事にも共通して、対象者や家族、関係機関や地域の方々と関わりから、各立場の考え方や強みを生かした支援を一緒に検討します。その支援の中で、保健師は対象者と関係機関をつなぎ「橋渡し」役を担っており、とてもやりがいを感じています。
また、私は新型コロナウイルス感染症が流行し始めた時に入庁しました。入庁し間もなく、積極的疫学調査や体調や感染に不安を感じている住民からの相談を通し、相手の主訴を聞き正しい情報を分かりやすく伝えることの大切さと難しさに気づきました。日々試行錯誤しながら支援をしています。

保健師のやりがいや難しさを教えてください。

一番のやりがいは、地域で生活を送る対象者やその関係機関と一緒に支援を検討しつつ、対象者が地域で健康に過ごせていることを近くで感じることができることです。
個別での関わりや支援を通し、多くの出会いがありとても楽しいです。
私は、今年度主に精神保健福祉の分野ではひきこもり家族相談を、難病対策患者地域支援対策として関係機関との連絡会を担当しています。事業ごとの開催目的や開催根拠を調べ、事業を進めることに難しさを感じています。ただ、職場は先輩や上司の方々に相談しやすい雰囲気なので、すぐに質問ができアドバイスを受け安心して仕事に取組むことができています。

仕事で大切にしていることはどのような事ですか?

対象者の話や思いを正しく聞くことと、対象者の強みに焦点を当てることを大切にしています。中でも、自身の予測や曖昧な受取り方で対象者を捉えないよう心掛けています。また、保健師は地域で生活する方々を対象としているので、自分でできることや自ら実践してみようと思えるように対象者の強みを見つけ、対象者に伝えることも意識しています。職場では、先輩や上司へのこまめな報告連絡相談を行うことを大切にしています。自らの対応の振り返りができることや優しい先輩、上司からのアドバイスがあり、勉強になることがたくさんあります。

休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。

休日は、主に好きなアーティストのライブDVDを見ることや世界遺産の本や旅行関係の本を読むことが多いです。また、時間が合えば、遠方にいる友人と通話等をしてリフレッシュしています。自粛を続ける中で、趣味へかける時間や興味があることを調べる時間、新しくやりたいことが見つかることが増えました。自粛が空けた時に何をしようか想像しながら楽しんでいます。

これから保健師を目指す方へのメッセージをお願いします。

富山県保健師の仕事は、とても楽しいです。私は、社会人としても保健師としても2年目でまだまだトライ&エラーを繰り返しています。そのたびに先輩や上司に助けられながら一つ一つ覚えている最中です。教科書では省略されている細かな気づきや考え方、判断等を身近で学ぶことができます。また、学生の頃とは異なり、保健師としての自覚をもって県政に携わることができます。日々の業務を通して、県政を知り、視野が広がっていくことは県保健師の魅力の一つだと思います。
 一緒に県保健師として、働いてみませんか。

その他ご自由に記入してください。

中部厚生センターには、保健師の他、医師や管理栄養士、薬剤師等様々な職種が働いています。個別支援等でわからないこと等すぐに相談することができ、新たな考え方を知ることができます。また、各市町村や医療機関等の関係機関とのつながりも多く、それぞれの機関の強みを生かしたチームでの支援を検討し、協働して取り組むことへのやりがいも感じることが多い職場です。