キャリアアップについて
看護職員の活躍の場
一歩上を目指す
近年、看護師独自の観察力や判断力が求められる場面が多くなっています。その状況に対応するために日本看護協会は専門看護師、認定看護師、認定看護管理者の資格試験を設立しています。医療の高度化や専門化に伴って活躍の場が増え、認定者の数は年々増加しています。
専門看護師
専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。
専門看護分野(9分野)
- がん看護
 - 精神看護
 - 地域看護
 - 老人看護
 - 小児看護
 - 母性看護
 - 慢性疾患看護
 - 急性・重症患者看護
 - 感染症看護
 - 家族支援
 
専門看護師への道
- 日本国の看護師免許を有すること
 - 
													
- 看護系大学院修士課程者で日本看護系大医学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること
 - 実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門介護分野の実務研修であること
 
 - 認定審査(書類審査・筆記試験)
 - 専門看護師認定証交付・登録
 - 5年ごとに更新(看護実践の実績、研修実績、研修実績等の書類審査)
 
認定看護師
認定看護師制度は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的としています。
認定看護師分野(21分野)
- 救急看護
 - 皮膚・排泄ケア
 - 集中ケア
 - 緩和ケア
 - がん化学療法看護
 - がん性疼痛看護
 - 感染管理
 - 糖尿病看護
 - 不妊症看護
 - 新生児集中ケア
 - 透析看護
 - 手術看護
 - 訪問看護
 - 乳がん看護
 - 摂食・嚥下障害看護
 - 小児救急看護
 - 認知症看護
 - 脳卒中リハビリテーション看護
 - がん放射線療法看護
 - 慢性呼吸器疾患看護
 - 慢性心不全看護
 
専門看護師への道
- 日本国の看護師免許を有すること
 - 看護師免許取得後、
実務研修が通算5年以上あること
(うち3年以上は認定看護分野の実務研修) - 認定審査(筆記試験)
 - 認定看護師認定証交付・登録
 - 5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)
 
富山県では富山県看護協会が緩和ケア認定看護師教育課程を開講しています。また、県外へ研修される方のために病院へ実習費等にかかる費用への補助事業も設けています。
認定看護管理者
認定看護管理者制度は、多様なヘルスケアニーズを持つ個人、家族及び地域住民に対して、質の高い組織的看護サービスを提供することを目指し、看護管理者の資質と看護の水準の維持及び向上に寄与することにより、保健医療福祉に貢献します。 管理職相当の業務に従事する看護職員の方が、医療水準の向上を目指し取得しています。
認定看護管理者への道
- 日本国の看護師免許を有すること
 - 看護師の免許取得後、
実務経験が通算5年以上あること - 
													
下記のいずれかの要件を満たすこと。
- 要件1. 認定看護管理者教育課程サードレベルを修了している者。
 - 要件2. 看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得している者で、修士課程修了後の実務経験が3年以上ある者。
 - 要件3. 師長以上の職位で管理経験が3年以上ある者で、看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得している者。
 - 要件4. 師長以上の職位で管理経験が3年以上ある者で、大学院において管理に関連する学問領域の修士号を取得している者。
 
 - 認定審査(筆記試験)
 - 認定看護管理者認定証交付・登録
 - 5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)
 
詳しくは 日本看護協会のホームページ